大倉尾根からの塔ノ岳登山ルート夏 8月 ~丹沢登山LIFE.com

大倉尾根からの塔ノ岳登山 夏 8月

   

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大倉尾根からの塔ノ岳登山

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大倉尾根からの塔ノ岳登山

このページでは大倉尾根からの塔ノ岳登山ルートをご紹介いたします。大倉尾根は体力的にきつめのコースとして知られていますが山頂付近の眺望やコース各地に点在する山小屋や山荘、都心からのアクセスも非常に良い事などが魅力となり週末には多くの登山者で賑わう丹沢屈指の登山ルートになっています。

コースタイム 3時間 標高差 1201m (大倉→大倉尾根経由→塔ノ岳)


塔ノ岳への登山口 大倉

丹沢の表玄関と言われる大倉は神奈川県秦野市の西に位置する丹沢を代表する登山口として知られています。大倉は川遊びやバーベキューが楽しめる秦野戸川公園の入口としても利用されており休日の日中などは多くのファミリーなどで賑わいを見せています。

大倉へのアクセスは小田急線渋沢駅北口よりバスが出ており渋02 大倉行 堀川(渋沢駅北口発) 大人200円 に乗り15分程で到着します。マイカーでのアクセスも良く東名高速秦野中井ICより県道71号、52号、706号などを経由して10kmほどになります。

秦野戸川公園の中央を流れる水無川に架かる風の吊り橋は公園のシンボルとなっております。

バスターミナルから見たどんぐりハウス秦野戸川公園 風の吊り橋

バスターミナル正面にある大倉のどんぐりハウス脇に登山口案内や登山者カード投入箱がありますので登山口のルート再確認と登山者カードの提出を行い登山口へ向かいましょう。

ルート確認と登山者カードの提出が済んだらどんぐりハウス脇の道路を真っ直ぐ進んで行き、道沿いにしばらく進むと右手に広めの駐車場を構えた大倉の家が見えてきます。日帰り登山でも交通機関などが動き出す前、日の出とともに入山したいといった登山計画などの時にはこちらを利用させていただくのもいい方法かもしれません。

大倉の家を過ぎ、さらに舗装道路を進んで行くと大倉尾根登山口が見えてきます。ここから塔ノ岳までは指導標に従うと6.4kmとなりますが大倉尾根は通称バカ尾根と言われ塔ノ岳を目指すヤビツ峠からの縦走や鍋割山経由などの他のコースに比べても傾斜のある登りがコースの大半を占めていますので体力的にもきつ目のコースとなっています。

大倉尾根入口付近に建つ大倉の家大倉尾根登山道入り口の指導標

大倉尾根登山口から堀山の家への登山ルート

大倉尾根序盤は灘らかな傾斜の植林地の中を進んで行きますが右手に供養塔が見えたあたりから舗装された登山道は終わり石が敷き詰められた傾斜のある登山道に変わります。

植林地の中を進む登山道石が敷き詰められた登山道

大倉登山口から20分程で大倉尾根最初の休憩所でもある観音茶屋に到着しますが流石にスタートからここで休憩をとる方は少なく下山時の休憩所として利用される方が多いようです。

大倉尾根最初の茶屋 観音茶屋観音茶屋の看板

観音茶屋からすぐの場所には大倉高原山の家への分岐が現れますが、ここの分岐では右手に進んでも大倉高原山の家経由で進んでもさほど距離に差は無く、700m先で合流します。

大倉高原山の家への分岐大倉高原山の家への分岐

そしてここがその700m先の合流地点になる雑事場の平になります。

合流地点の雑事場の平雑事場の平休憩所

雑事場の平から200m程傾斜の無い尾根を進んで行くと正面に見晴茶屋が見えてきます。写真からもわかると思いますが見晴茶屋の正面にはウッドデッキのオープンテラスがありこちらでくつろぎながら正面に見える秦野市の街並みを望むのも気持ちがいいものです。

見晴茶屋では髭の似合ういかにも山の男といった感じのオーナーさんらしき方を頻繁に見かけるのですが自分のような若僧では未だに話しかける事すらできずにいます。怖い感じで話しかけられないと言った訳ではなく、話せばきっと気さくな方だとはわかっているのですが山男のオーラに圧倒されてしまうといいますか・・・・

雑事場の平の先の見晴茶屋見晴茶屋からの展望

見晴茶屋を過ぎて大倉尾根14の緊急案内板が見えた辺りから大倉尾根本番といった感じの登りへと変わっていき、ここからはがれ場と丸木階段が入り混じった登山道をひたすら登る事になります。

傾斜が増していくがれ場見晴茶屋からの展望

ここ数年、丹沢の山々でも植生保護の活動が盛んになり大倉尾根のあちらこちらでもロープによる登山道以外への踏み込みを禁止した処置が施されています。このロープは踏み込みを予防するための柵代りのもので登山の際の手摺りではありませんので注意してください。

植生保護の札一本松の指導標

一本松から100m程登った辺りに3台のベンチが置かれた休憩所がありますが休憩所の周りにはモミジが植えられており初夏には新緑のモミジ、秋には紅葉のモミジを楽しむ事ができます。

そんな休憩所から先は所々に赤松の大木が入り混じる平坦なモミジロードを進んでいきます。見晴茶屋から一本松辺りまではひたすら急な登りだったためにこの辺で多少体を休めながら歩く事ができ、さらにちょっと先には駒止茶屋が見えてきますのでここで一休みすることもできます。

休憩所頭上のモミジ休憩所からの登山道

塔ノ岳まで2.8kmの辺りに来て大倉尾根初の下りになります。桟橋状の足場を踏みしめながら登りでは使われない筋肉が待ってましたとばかりに躍動感を持ち始めたのを感じると同時に登りで頑張って来た筋肉達がホッと一休みをしています。そんな下りがひと段落すると今度はヤセ尾根の登山道に変わり夏場でも吹き抜ける風により涼を感じる事ができます。

大倉尾根初の下り涼を感じられるヤセ尾根

大倉尾根緊急案内板27を過ぎるとすぐに堀山の家に到着します。堀山の家から先は大きめの岩が点在するがれ場のような登山道をのぼって行きますので先ほどの下りで一休みをした登り筋肉の活躍の場になります。

堀山の家堀山の家の先の登山道

ここまで大倉尾根を歩いて来た感想として登山道はきちんと整備されており迷うような事は全くありませんが丸石が敷き詰められた階段や丸木階段など非常に滑りやすく感じる所が多いようです。

また丹沢登山においても屈指の人気ルートといった事もあり登山者が多い分一度滑りやすくなった場所は多くの登山者の踏み跡によりさらに滑りやすさを増してしまいます。

登山において踏み跡は大事な道標になる事が多いのですが時と場合によってはこのように足場を悪くする要因にもなってしまいます。下山の際には下り一辺倒になるためどうしても歩行スピードが上がり気味になりがちですがこのような足場ですので注意が必要です。


戸沢分岐と天神尾根

このような登山道を一歩ずつ確実に登っていくと塔ノ岳まで1.8kmの所で戸沢分岐に到着します。戸川公園の右手から戸沢林道を経由してここまで合流する経路ですが戸沢林道で距離を稼ぐ分、天神尾根で一気に傾斜を増すためこちらからの登山もやはりきつめの登山ルートとなります。

また天神尾根はこちらの大倉尾根に比べると明らかに整備不足な面があり、足場の悪さや登山道の不明確さの面から見ても登りのルートとしてはあまりお勧めできませんが下山時などには活用できるルートかもしれません。

戸沢分岐に立つ案内板戸沢分岐の指導標

戸沢分岐を後にしてしばらく進むと登山道途中に鎮座する大岩が現れます。その大岩とその足元に咲くホタルブクロとの組み合わせから大岩の大きさを何と無く掴んで頂けるかと思います。

登山道に鎮座する大岩大岩の足元に咲くホタルブクロ

花立山荘

登山道に鎮座する大岩を右から巻くように登ってからしばらく歩き、両脇を植林試験区に囲まれた階段を登り切ると花立山荘に到着します。花立山荘前の休憩所は展望が良く晴れた日には遠くの山並みまで見渡す事ができますが湿度の高い夏場には雲に遮られる事が多くなります。

花立山荘前の階段花立山荘

ちなみに晴れた日はこんな感じになります。2012年10月の晴天に撮影

花立山荘花立山荘前の眺望 花立山荘前からの眺望花立山荘前からの眺望

ここから先の金冷しから塔ノ岳までは大倉尾根の最終ラウンドとなる少々急な登りが続きますのでこの花立山荘でしっかり休憩をとり、クールダウンしていきましょう。花立山荘から先の登山道は今までの登山道とは一風変わり沢から吹き上げてくる風が心地よい場所でもあります。

花立山荘より先の登山道花立山荘より先の登山道

鹿との遭遇

運が良いとこのような光景に出会すこともあります。花立山荘の少し先の登山道脇からひょっこり現れた鹿の家族ですが非常に人馴れしているようで5〜6m位まで近づいても警戒はしていますが逃げるような事はありませんでした。

非情に愛くるしい表情でこちらを見ている姿や草の芽を食べている姿を眺めていると登山の疲れも忘れてしまうほどの癒し感があります。こんな可愛らしい鹿が山や畑を荒らし、山々の生態系を脅かしている現状が丹沢全域に広がっているようですが元々、鹿は平地に生息していたもので人間による開発が進んだ結果、山に追いやられたと言った過去があるにも関わらず今度は山でも厄介者扱いされてしまうと言う現状に何とも言えない複雑な気持ちが込み上げてきます。

登山道脇から現れた鹿鹿の家族

写真のような2本の桟橋が平行に並んだ場所が見えて来ると塔ノ岳まで残す所800mとなります。

登山道に平行にはしる桟橋塔ノ岳まで0.8kmの指導標

桟橋から先はヤセ尾根を通り金冷しに到着します。金冷しは大倉尾根を塔ノ岳と鍋割山方面に分けるT字分岐で右に進めば塔ノ岳山頂を目指し左に進めば鍋割山稜を通り鍋割山に向かいます。

金冷しに向かうヤセ尾根金冷し

塔ノ岳山頂

金冷しから疲れの溜まった?!体に鞭をうち塔ノ岳山頂を目指し、最後の登り階段を登り切ると右正面に尊仏山荘が鎮座する塔ノ岳山頂に到着となります。

塔ノ岳山頂尊仏山荘

丹沢山塊の麓、秦野市では30℃近く湿度も高めで半袖でも蒸し暑さを感じての登山開始でも塔ノ岳山頂が雲に覆われていると肌寒さを感じるほどです。山頂のベンチに腰を掛け、雲に覆われて真っ白な景色を眺めながらボォーとしている時間が心地よく、山頂からの眺望が期待出来ない日でもまた違ったくつろぎ方を感じるものでもあります。

登りでヒートアップした体が徐々にクールダウンしていく心地よさと硬くなった足の筋肉が徐々にほぐれていく感覚を感じながら雲の流れを見つめているとあっと言う間に時間が過ぎて行ってしまいます。

『何もしない』と言った楽しみ方を感じる事のできる空間があるのも登山の魅力ですね。

塔ノ岳山頂は登山者の目標地点となる事が多くここからは下山ルートを進む方が多いのですが時間や日数に余裕があるのでしたら更に先の丹沢山や蛭ケ岳を目指す事もできます。

山頂からの下山には来た道を戻る以外にも三ノ塔を経由してヤビツ峠に下りる縦走ルートや鍋割山を経由して西山林道に下りるルートなどが人気のルートとなっていますがサブルートも含めると様々な下山ルートが存在します。

2013年8月 

2013年09月 追記

晴天時には西側に富士山を望むことのできる塔ノ岳山頂ですが山の天気は非常に気分屋ですぐに雲隠れしてしまうこともあります。そんな塔ノ岳山頂の展望をお楽しみください。

晴天時の塔ノ岳山頂晴天時の塔ノ岳山頂 晴天時の塔ノ岳山頂


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