大倉尾根から塔ノ岳・丹沢山 春 4月 ~丹沢登山LIFE.com

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1章 春を迎えた大倉尾根の鮮やかさ
2章 初春の丹沢主脈線 塔ノ岳から丹沢山へ春の山野草を探して

2016年4月26日

春を迎えた大倉尾根の鮮やかさ

前回の大倉から西山林道を歩き櫟山への丹沢スミレ探索から10日ほど経った4月の下旬、大倉尾根の新緑と塔ノ岳からの展望を楽しみに丹沢山塊に向かいます。

天気予報では降水確率0%から10%、また大倉入り口の信号を曲がってすぐの場所から見た丹沢山塊の様子からしても本日の展望は約束されたような気がします。

戸川公園どんぐりハウス前を通過して大倉登山口に向かいましょう。今日はこの時点で7時40分、時間に余裕を持って登る気満々です。

登山口前に設置されている丹沢のマップを確認しながら今日登るコースに思いを馳せます。丹沢のマップは今まで数え切れないほど見てきてほとんどのコースは頭の中に入っているのですが何故か見入ってしまうんですよね。

大倉登山口丹沢マップ

登山道を歩き始めてすぐの辺りの林は晴天の日差しも手伝って初夏を思わせるほどの鮮やかさ。一気にテンション上がりまくりです。紅葉に引けを取らない位の素晴らしさを感じるのは私だけでしょうか。

新緑眩い大倉尾根新緑眩い大倉尾根

タチツボスミレもあちこちに見られます。ここ数日の暖かさも影響しているのか丹沢では様々な草木が勢いづいて一気に葉を広げ、花々は綺麗な花をつけています。

そんな環境に囲まれて歩く登山が辛いはずがありません。足取りも軽く気がつけばあっという間に雑事場の平に到着し、見晴茶屋も目前です。

タチツボスミレ雑事場の平

そして見晴茶屋に到着です。山荘の前はなんだか工事中のようです。

記憶が正しければ一昨年だったと思いますが花立山荘そばに新しいトイレが新設されていましたが今年は見晴茶屋の前にも新しいトイレが新設されていました。

登山で一番困る事と言えばやはりトイレの問題だと思いますが年々整備が進み、さらに心配せずに歩けるようになりましたね。このように快適に登山を楽しめる為の整備は各山荘の方々と登山者のチップによって成り立っているとのことです。

見晴茶屋前の風景新設されたトイレ

見晴茶屋を過ぎると登山道の傾斜が増してくるのですが今日の私は自分でもびっくりするくらい疲れ知らずでどんどん足が前に出て行きます。

前日にしっかり休息をとれたことと水分補給をこまめに行っていることもありますがポテンシャルが高いのも大きな要因だと感じています。

塔ノ岳山頂の景色、この先の新緑、そして春の花々見たいものが沢山あり過ぎてワクワクしてしまいます。

子供か!!

そうかもしれません。もしかしたらおもちゃ屋さんに来た子供と同じ目をしているかもしれませんね。

登山道のもみじがライトグリーンのトンネルを作り上げている中、花期が終わったヤマザクラの赤い葉がアクセントを添えています。そして足元にはスミレの花、上を見たり足元を見たり忙しい、忙しい。

新緑の大倉尾根モミジの若葉 ヤマザクラの若葉スミレ

7月から9月くらいまで黄色い大きな花を咲かせるマルバダケブキの新芽もあちこちに見られるようになりました。

マルバタケブキの葉マルバタケブキの葉

登山開始から1時間ほどで堀山の家に到着です。堀山の家を過ぎてここからさらに傾斜が増します。それでも今日の私は勢いが違いますので全く動じません。

エイザンスミレにミツバツツジと春の花々を楽しみながら軽快な足取りでどんどん登っていきます。

堀山の家ミツバツツジ

天神尾根分岐辺りからなんだか曇り始めて来ました。登り始める前は今日一日中晴れ渡った青空を確信していたのですが流石に山の天気は読めないものですね。

雨は降りそうに無いですが塔ノ岳の展望に少々の不安を感じてしまいます。

天神尾根分岐分岐から先の階段

幸か不幸か幸いにもこの辺りの登山道は両脇を林に囲まれて見晴らしは良く無いので曇っていても問題ありません。眺めが良くなるあたりから晴れ渡ることを信じて歩みを進めていきましょう。

花立山荘前の階段に取り付いた辺りから徐々にガスも晴れてきたように感じます。いい傾向ですね。ただまだまだ微妙な感じの空模様ですので安心は出来ません。

微妙な空模様の丹沢花立山荘前階段からの景色

そして花立山荘に到着です。山荘前からの富士山の眺めはギリギリ富士山が見える感じでいつ隠れてしまってもおかしくないような天気です。

花立山荘見え隠れする富士山

花立山荘を通過して先に進むと・・・あれ?またガスって来てしまいました。ただ雲の流れは早いので一時的なものでしょう。気にせず前に進みましょう。

ガスってきた登山道ガスってきた登山道

9時50分 登山開始から2時間程で標高1368mの金冷しに到着です。この高さまで登ってくると流石に春はまだ先のようです。5月の中旬から下旬くらいが見頃かもしれません。

金冷しの風景金冷しの指導標

金冷しを過ぎた辺りでフデリンドウを見つけました。フデリンドウの開花はもう少し先かと思っていましたが枯葉の下から小さな花をのぞかせています。そのそばにはツルシロカネソウも見られました。一部の登山道脇に群生しています。

フデリンドウツルシロカネソウ

バイケイソウの芽も大きくなってきましたね。独特な葉が非常に目立つ草花です。大倉尾根も年々バイケイソウの数が増えてるような気がします。このバイケイソウにはプロトベラトリンなどのアルカロイドが含有しており誤食すると、嘔吐、下痢、血圧降下、けいれんなどの中毒症状を起こすので鹿の食害にも合わないそうです。

ただ春先の芽生えの頃の若い葉が山菜のウルイと似ており間違って採取してしまい食べてしまったといった事例もごく稀にあることですので気をつけましょう。ちなみにウルイとはユリ科のオオバギボウシの若い芽のことをそのように呼びます。

バイケイソウ群生するバイケイソウ

塔ノ岳山頂

10時10分 金冷しから20分ほどで塔ノ岳山頂に到着です。先ほどまでのガスも晴れて富士山が顔を出していました。山頂のベンチ(角材)に腰を掛けて富士山を眺めながらしばしの休憩を取りましょう。

本日の塔ノ岳山頂は気温14.3℃ 湿度69% ほぼ無風と半袖でも過ごしやすい陽気です。登山開始の大倉登山口で16.7℃ 湿度69%でしたので2.5℃くらいしか気温差がないですね。

塔ノ岳山頂塔ノ岳山頂

本日の丹沢登山では塔ノ岳は目的地ではありません。天候も良くなってきましたし、まだまだ時間に余裕もありますので丹沢主脈線を歩き、丹沢山まで足を伸ばしてみましょう。

ここから先の登山道は標高的にも地質的にも先ほどまでの大倉尾根とは変わってきますのでそこに生える山野草もまた違った種類のものが多く見られるので楽しみです。

1章 春を迎えた大倉尾根の鮮やかさ
2章 初春の丹沢主脈線 塔ノ岳から丹沢山へ春の山野草を探して

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