大倉から西山林道を歩き櫟山へ 春 4月 ~丹沢登山LIFE.com

大倉から西山林道を歩き櫟山へ 春 4月

   

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大倉から西山林道を歩き櫟山へ 春 4月

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2016年4月15日

春を感じる丹沢 短時間登山

雲一つない晴天とまではいきませんがほぼ快晴に近い空と春の陽気に誘われて本日もまた丹沢山塊に向かいます。

溜め込んでいた仕事を昨夜遅くまで片付けていた為に見事なくらいまでの朝寝坊。そんな遅く起きた朝でも十分楽しめる短時間登山を計画してみました。

本日のコースは大倉から西山林道経由で黒滝の滝に立ち寄りながら県民の森を抜けて櫟山に向かうピストン登山です。標高812mの櫟山まで大倉から見ても標高差600m程度ですので大倉尾根のようなきつい登山ではなく、山の草花を楽しみながら歩く4時間ほどの短時間登山となります。

11時30分 大倉に到着です。戸川公園ではチューリップフェアが開催されていました。道路からも見える場所一面にチューリップの花畑が広がり多くの人が訪れています。帰りにちょっと寄ってみましょうか。

そう言えば明日4月16日と明後日の4月17日の二日間、秦野丹沢まつりが開催されるんですよね。天気予報ではあまり天候に恵まれないみたいですけどどうにか回復に向かってくれるといいですね。ちなみに私は参加できないために本日一足先に山開きしちゃってます。

大倉秦野丹沢まつりポスター

いつものように大倉から舗装路を歩き西山林道に向かいます。ここを曲がれば登山道の始まりです。真新しい案内板も設置され今まで以上に解りやすくなりました。

舗装路から西山林道へ西山林道への案内板

林道に入りまず目についたのはシャガの花でした。檜林の中は適度な湿り気が保たれシダ類やコケ類達が生き生きとしています。

シャガの花シダの仲間

檜の切り株には長い年月を経てコケがびっしりと繁殖しています。薄暗い林の中に差し込んだわずかな光がその切り株を照らす様はなんだか神秘的な光景にも見えます。

切り株に生える苔苔に差し込むわずかな光

さて、ここから二俣分岐まで50分となっています。新しい指導標が設置されて距離や歩行時間もわかるようになりましたね。今回は二俣分岐まで行かずに黒滝の滝で脇道に入ってしまいますがある程度時間が読めるのは良いことです。

二俣分岐まで50分の指導標西山林道スタート地点

櫟山に向かう西山林道は急な傾斜もほとんどない歩きやすい林道ですのできつい登山はちょっと・・・という方にもオススメのコースかもしれません。

春の草花を眺めながら歩を進めていきますが思っていた以上にスミレの数が少ないのが残念です。今回、この時期にこのコースを選んだのには朝寝坊の他にもう一つ理由がありまして、それは叡山スミレを見つけることです。

丸みを帯びたハート型の葉を持つタチツボスミレは沢山見かけるのですが特徴的な葉をつけるエイザンスミレはここ数年丹沢でもめっきり減った気がします。時期的にはそろそろ花期後半を迎えるヤマブキも綺麗に咲いています。

タチツボスミレヤマブキ

それでは本日の登山前半戦で見かけた草花を楽しんで頂きましょう。

これはアカネスミレでしょうか。スミレの種類は奥が深く調べてみると非常に種類が多く見分け方も難しいんですよね。まだまだ知識の浅い自分にとってはスミレの種類の違いがいまいち把握出来ないため、もしかしたら違う種類のスミレかもしれません。申し訳ありません。

スミレの見分け方やしっかりとした種類の違いを知りたい方はネット上にも詳しく紹介されているサイトがありますのでそちらのサイトでご確認ください。今日は丹沢ではこんなスミレが見られるんですよ。といった紹介程度に捉えて頂いて登山日記を楽しんでいただければと思います。

アカネスミレアカネスミレ

やっと見つけたエイザンスミレ

西山林道を歩くこと1時間程でやっと見つけました!!本日の目的 エイザンスミレです。タチツボスミレに比べて湿り気のある土を好むエイザンスミレは日当たりの良い登山道では見かけることが出来ないためあえて四十八瀬川の脇を歩くこの西山林道を選んだのですがそれでもかなり数は少なくなっています。

ヒゴスミレにも似ていますが基部が3つに分かれているので間違いなくエイザンスミレでしょう。

エイザンスミレエイザンスミレ

西山林道を歩くこと1時間??そうなんです。先ほどの指導標からもわかるように普通の方でしたら50分程で二俣分岐まで到着するのですが私の場合、草花を見つけてはしゃがみこんでじっくり観察、その後の写真撮影会となかなか前に進まないのでこのくらいの時間はかかってしまうんです。

そしてこちらは日当たりの良い土手に生えるタチツボスミレです。

タチツボスミレタチツボスミレ タチツボスミレタチツボスミレ

新緑に包まれる林道と県民の森

エイザンスミレを探す為に足元ばかり意識して歩いてしまいますが少し視点を変えて上を見上げてみれば林道の木々も鮮やかな色合いに包まれて非常に気持ちが良いものです。

それでもエイザンスミレ探しは忘れていません。この株は先ほどの株より紫色が色濃く入っているエイザンスミレです。

新緑眩い林道エイザンスミレ

この指導標が見えたら黒滝の滝まではすぐの距離となります。そしてここから西山林道をそれて黒滝の滝に向かいます。階段をひたすら下りあずまやが見えてきたらその先が黒滝の滝になります。

指導標黒竜の滝への分岐点

黒竜の滝

滝の傍に生えるカエデの木もポカポカとした陽気と降り注ぐ太陽の光、滝からの絶え間ない水の供給と最高の環境に眩いばかりの葉を広げていました。

滝のそばというのは植物にとっては最高の環境なのでしょうね。一年を通して水に困ることは無いですし。

緑鮮やかなカエデ滝のそばの植物

そんな草花の中でも特徴的な風貌でひときわ目立つミミガタテンナンショウの仏炎包の中では小さな生命の駆け引きが繰り広げられていました。

サトイモ科のミミガタテンナンショウとマムシグサは非常に似ているのですがマムシグサの開花時期はもう少し後の5月から6月頃になりますし、筒部の口辺部がしっかり横に張り出しているのでこちらは間違いなくミミガタテンナンショウでしょう。

仏炎包の中では花の匂いに誘われて寄ってくる虫を待つ蜘蛛、そこに一匹の虫が・・・今回は蜘蛛の存在にいち早く気づいた虫がそそくさと逃げ出してしまいましたのでお食事はお預けのようです。

ミミガタテンナンショウ仏炎包の中

環境情報:気温21.7℃ 湿度31% 晴天 半袖でも過ごしやすい環境となっています。ここで少しの休憩をとり、先に進みましょう。

桟橋を渡り、上秦野林道を横切って県民の森に入っていきましょう。まずはミズキの森、その後はシデの森となりますがどのくらい綺麗な新緑になっているのか楽しみですね。

桟橋を渡り上秦野林道を横切り

時間的な関係から太陽の傾きによって写真では若干薄暗く写っていますが実際は非常に明るく鮮やかな光景が広がっています。私の撮影技術の未熟さも手伝って逆光全開のお粗末な写真になってしまっていますが・・・

ミズキの森ミズキの森

ここからはミズキの森が終了して今度はシデの森になります。シデの森はまだちょっと時期的には見頃は先のようでした。標高差の違いなのか樹木の種類の違いなのか微妙なところではありますがシデの森は芽吹きのシーズンのようです。

県民の森案内図芽吹き

明るい林床にアカネスミレとエイザンスミレを見つけました。他にもいろいろなスミレが咲いており、後日書籍やネットで調べてみたのですが調べれば調べるほどスミレの奥深さを感じることとなりました。

最後のスミレはアカネスミレに似ていますが葉の形状が違うので異種なのですがはっきりとした種類がわかりませんでした。来年は知見のある方に同行してみたいものです。

アカネスミレエイザンスミレ ケマルバスミレタチツボスミレ

櫟山山頂

ちょっと寄り道をして展望地を回り櫟山山頂に向かいます。そしてここが山頂手前の登山道。

櫟山まで5分櫟山山頂手前

櫟山山頂に到着です。塔ノ岳や鍋割山に比べると丹沢山塊の中でもマイナーな山ですので山頂に到着してもどなたもいらっしゃいませんでした。

プライベートビーチではないですがその貸し切り感とその静けさが魅力でもあるんですよね。折角、街中から離れて自然の中に来ているのですからあまり人だらけの山というのは私は好きではありません。

山頂のど真ん中に立つレトロな指導標も健在です。このレトロ感がこの山らしくていいんですよね。出来れば朽ち果てるまで新しいものに立て替えずにこのまま残していただきたいものです。

櫟山山頂の風景レトロな指導標

櫟山の山頂を独り占めした気分で優越感と解放感は最高潮です。早速、ザックを放り出し山頂の指導標そばに腰を下ろし暫しの休憩です。

気づけば横になり晴れ渡る空を見上げていました。聞こえてくるのは鳥の囀りと風にそよぐ草木の音のみです。

この状況に温湿度計までがテンション上がりまくりでなんと表示は31.1℃・・・・嘘つけ~~~!!確かに半袖でも寒くはなく心地よい気候ですが流石にこの時期に30℃越えはありえません。

気分的には30℃越えくらいの気分ではありますがそこはしっかり正確な情報を提供してもらいたいものですね。(笑)

櫟山山頂からの眺め温湿度計の表示

山頂脇には桜の花が満開となっていました。ヤマザクラかと思ったのですが新芽が赤みを帯びていないんですよね。かと言ってマメザクラでも無いですし、ミヤマザクラとも少々違いますし・・・ソメイヨシノ?まぁ細かい品種名は置いておいて花見を楽しみましょう。

山頂の桜山頂の桜

櫟山から下山

どの位山頂にいたのでしょうか。あっちでゴロゴロ、こっちでフラフラとにかく春の丹沢を体一杯に感じ心身ともに充電完了です。少々寂しいですが帰路につきましょう。

帰りの登山道ではケマルバスミレも見つけることができました。林道をそれて探し回ればもっとたくさんのスミレを見つける事も出来るでしょうが植生保護の観点からもあまり登山道を外れないように心がけています。

そんな理由も含めて本日の登山で見つけたスミレはタチツボスミレ100株以上、数えた訳では無いですがとにかく沢山見られました。

叡山スミレ5株、アカネスミレ4株、ケマルバスミレ2株と明らかにタチツボスミレが勢力を伸ばしやすい環境になっているようです。

本日の登山は4時間程の短時間登山でしたが非常に内容の濃い充実した登山となりました。あと一か月もすると山頂付近の新緑も見ごろを迎えるでしょうから次回の登山は鍋割山か塔ノ岳でも登ってみましょうか。

そう言えば戸川公園のチューリップフェアも帰りに除いてみました。いつも立ち寄るときに思うのですが戸川公園の公園整備は素晴らしいですね。今まで色々な公園を見てきましたがここまで綺麗に整備・維持出来ている公園を他に見たことがありません。

相当やり手の職人さんがいるのでしょうか。ご苦労様です。

西山林道を下るチューリップフェア