西丹沢自然教室から檜洞丸登山 春 5月 ~丹沢登山LIFE.com

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2014年5月22日

1章 トウゴクミツバツツジとシロヤシオの花を求めて

5月下旬の本日は西丹沢の名物となっている花々、トウゴクミツバツツジやシロヤシオの開花状況を確認する目的で檜洞丸に登るために丹沢湖に架かる永歳橋を渡りいつもの西丹沢自然教室前に向かいます。

永歳橋からの眺めは晴天ですが本日の天気予報では午後から雨の予報ですので檜洞丸から大室山経由はとらずに早めに帰路に着く予定です。


丹沢湖に架かる永歳橋永歳橋前の記念館

8時20分 いつものように西丹沢自然教室のそばに車を停め準備を済ませたらウェルキャンプ場総合受付の前を通り山深き西丹沢の山々を眺めながらツツジ新道登山口を目指します。この段階では本当に午後から天候が悪化するようにはみえませんが山の天気は変わりやすいので天気予報を信じる事にしましょう。

ウエルキャンプ場総合受付前山深き西丹沢の山々

ツツジ新道入口から登山道の始まりです。

ツツジ新道入口の指導標ツツジ新道序盤の沢沿い

檜洞丸への登山道に入ってすぐ、沢沿いの湿り気の強い場所に発芽したての実生が木漏れ日を浴びてすくすくと成長していました。まだ種皮を被ったその姿にどんな植物の幼芽なのかは断定できませんが木漏れ日が神秘的な姿を醸し出している森の生命の誕生に感動をおぼえます。

丹沢の山々が本格的な春を迎える5月、このような新しい命が次々に生まれ山は活気に満ち溢れていきます。その活気は丹沢を訪れる登山者の心にすーっと染み込んでいき、気がつけば私達の心も知らず知らずのうちに満たされているので不思議なものですね。

登山道に入り10分ほどのところで山路は東南側を巻くように登りはじめます。その登山道をほどなく歩くと少し下のほうに白い花が見えてきました。ガクウツギでしょうか。遠目なので定かではありませんが白い大きな花が一枚と小さな花が二枚見えるような気がします。

このガクウツギ、花のように見える白い綺麗なところはガクなんですよね。またウツギと名が付くのにアジサイの仲間だそうで何ともややこしい花です。笑

ツツジ新道序盤の登山道登山道下に咲くガクウツギ

この辺りの登山道は方角的に朝日が入るため午前中に歩くとあちらこちらに木漏れ日を感じながら歩けるので私的には非常に好きな登山道なんですよね。やさしく降り注ぐ木漏れ日が登山道を照らしてる光景は非常に気持ちがいいものです。

朝日が降り注ぐ登山道ツツジ新道序盤の登山道

そんな木漏れ日溢れる登山を楽しみながら歩いているとあっという間にゴーラ沢出合に到着しました。

ゴーラ沢出合の風景ゴーラ沢奥の階段

この階段を登り切ると登山道の様子は今まで歩いてきた登山道とは一転して鎖場やがれ場になってきます。また木の根が登山道一杯に張り出していますのでつまづかないように注意して歩くようにしてください。

ゴーラ沢出合奥の階段鎖場やガレ場の続く登山道

木々に覆われあまり日の当たらない湿った感じの崖にヒメシャガでしょうか?ひっそりと蕾をつけ今にも咲きだしそうな感じです。ゴツゴツとしたがれ場や木の根が張り出した登山道を歩いている中、ふと見つけた花々が安らぎを与えてくれます。

登山口から1時間程歩いたあたりから勾配が徐々に急になっていきますがそんな勾配に変化が現れた辺りの森の木に擬態にてカモフラージュされたイボタガを見つけました。丁度交尾の真っ最中のようで失礼いたしました。(恥  お邪魔をしないように静かに横を通り過ぎ頂上を目指します。

蕾を付けたヒメシャガ交尾中のイボタガ

ツツジ新道の中継地点でもある展望台まであがってきました。いつも思うのですがこの展望台木々に覆われ小窓を覗き込むような見え方なんですよね。ちょっと先まで歩けばもっと見晴らしの良いベンチがあるのですが。

展望台手前の指導標展望台からの景色 大木を見上げて

山の中を歩いていて大木を見つけるとつい足元から見上げてしまうのですが私はこの角度からみる木々が一番好きです。大木のスケールを一番感じられ、尚且つそばに寄り添い物思いに耽るひと時。科学では説明出来ない何かをこの木からもらっているような気持ちにさえさせられます。

標高が増すに連れシロヤシオの花が目立つようになってきました。鮮やかな緑の葉の上に載せてあるかのように咲き誇る純白のシロヤシオの花々、そして時折現れるトウゴクミツバツツジのピンクのアクセントが非常に鮮やかに見えます。登山道に咲くシロヤシオの白とトウゴクミツバツツジのピンクが紅白を連想させなんだかおめでたいような気持ちにさせられ、これぞ春色といった感じですね。

シロヤシオトウゴクミツバツツジ

そしてここが私が先ほど展望台でぼやいた休憩所になりますが休憩所を飾るかのようにシロヤシオが咲き、晴れ晴れとした空とのコントラストが素晴らしい上にここからの眺めはやはり最高です。

一年前に訪れた時には休憩所の横に最後の力を振り絞って立っていた大木が今回は倒木となっておりました。台風に押し倒されたのか、大雪に押しつぶされたのか、はたまた風化により自然に倒れたのかはわかりませんが自然の力には驚かされる事が多々あります。

景色のいい休憩所休憩所からの眺め

しばしこの眺めを楽しみながら休憩をとり、この先は歩きやすい木道を進んで行きます。休憩所を過ぎ植生保護の木道を暫く進むと今回の檜洞丸登山道の中で私が一番好きな場所が現れます。明るいブナ林の足元にはバイケイソウの群生が見られその中を木道が貫いて通るこの空間が他の山々でもあまり見られない独特な光景を醸し出しています。

ブナの林を進む木道バイケイソウとマルバダケブキの群生地



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