西丹沢 畦ヶ丸周遊登山 春 4月 ~丹沢登山LIFE.com

西丹沢 畦ヶ丸周遊登山 春 4月

   

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西丹沢 畦ヶ丸周遊登山

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丹沢山塊の麓の町では桜が満開になった4月上旬、山の春を探しに西丹沢の畦ヶ丸に登りました。畦ヶ丸は東丹沢の名が知れた山々に比べるとマイナーな感じの山ではありますが適度な登りごたえ感や多くの花々が楽しめる魅力的な山でもあります。

環境情報: 晴れ AM 8:30 16.3℃ 52%


御殿場線と並走するように国道246号を進み、清水橋の交差点を右折して丹沢湖方面に向かいます。西丹沢の入口に位置する丹沢湖が見えた辺りで車を停め久々の丹沢湖の風景と山の空気を噛みしめるように少しの間、その場にたたずんでいました。

これから向かう畦ヶ丸に思いを馳せながら普段の仕事のストレスを一気に解放し新しい空気を体に取り入れるような気持ちでゆっくりと時が過ぎていくのがわかります。

国道246号と並走する御殿場線丹沢湖

丹沢湖

丹沢湖から中川温泉に向かう県道76号の脇には黄色い小さな花を沢山つけたミツマタが咲き誇っていました。他の花々や草木よりも早い時期に花を咲かせるためにさみしげな風景に非常に目立つ花でもありました。

このミツマタ以前はあまり気づきませんでしたが最近植樹されたのでしょうか?それとも自分に心の余裕がなく気がつかなかっただけでしょうかね 笑

やっぱり今日はいつもより心にゆとりがあるのかもしれません。いつもは通り過ぎてしまう箒杉にも立ち寄っていました。この箒杉は神奈川の名木100選であり、国の天然記念物にも指定されております。樹高45m、胸高周囲12m、樹齢2000年だそうです。

2000年前に芽を出した杉が見てきた時の流れは想像するだけで壮大なものですしこれからさらにどれほどの時間、ここに佇んでいるのでしょう。

県道沿いに咲くミツマタ中川のほうき杉 ほうき杉ほうき杉 ほうき杉のそばに建つお茶屋

写真ではどう頑張っても伝わらない幹の太さやスケールが悔しいですね。西丹沢に足を運ぶことがありましたら是非、実物を見ていただきたいものです。

箒杉のスケールを堪能したら再度車を走らせ西丹沢自然教室に向かいます。西丹沢自然教室の前の駐車場に車を停めザックを背負い、畦ヶ丸へと向かいます。自然教室脇の西丹沢公園橋を渡り、まずは権現山分岐を目指しますが登山道は序盤から若干わかりにくいですのでしっかりと指導標を確認しながら沢沿いを進みましょう。

西丹沢自然教室中川川に架かる鉄橋 沢沿いの登山道畦ヶ丸への指導標

堰堤が見えた辺りから道は左へと折れ階段を登りますので階段を利用して堰堤を超えてください。堰堤を超えると広い河原が見え、広い河原から周辺の山々を一望できますが杉や檜だけが主張している山肌はまだちょっと寂しい感じがします。

堰堤前の階段河原から見える山肌

ここから先は木製の桟橋を利用して沢を何度も渡り返すように進んで行きます。この時期ではまだ殺風景ですが初夏から秋にかけての暑い時期には山の緑を楽しみながら沢沿いを登るため気持ちの良い登山になるでしょう。ただ沢沿いの登山道は台風の後や大雨の後は増水して危険な時もありますので登山前に必ず確認してから登るようにしましょう。

沢を渡る木製桟橋沢沿いの登山道

所々に苔むした感じの岩や倒木が見られるのも沢のそば独特の風景ですね。苔も間近で見ると緑鮮やかで綺麗なものですね。またまだまだ下草や花々が少ない季節に注意して登山道脇などを探して見るとスミレの花が咲いていました。スミレの種類も結構多いもので細かい違いをしっかり見分ける事は出来ませんがタチツボスミレでしょう。

緑鮮やかな苔早咲きのタチツボスミレ

今度は苔むした倒木を見つけました。どこまで神秘的に残せるかに挑戦して見ましたがいかがでしょうか。倒木の前でしゃがんだり立ったり位置を変えたり、朝日の入り具合を気にしたり、そこそこの時間倒木の周りをウロウロしていましたがもしその場に後から登山者が登ってきて自分を見かけたらかなり怪しい人になっていたかもしれません。汗

緑鮮やかな苔

杉や檜の中に入ってすぐ足元に咲く小さな花が目に止まりました。ハナネコノメです。ハナネコノメは沢沿いの湿った林床や岩場などに咲くユキノシタ科の花で非常に小さく可憐な花ですね。

足元に咲くハナネコノメ足元に咲くハナネコノメ

杉林を抜けると鎖場が見えてきますがそんなに急な場所や危険な場所ではありません。今回の西丹沢自然教室からの畦ヶ丸周遊コースは檜洞丸や蛭ヶ岳などに比べると比較的危険な箇所も少なく歩きやすいコースと言えます。

畦ヶ丸は技術的にも体力的にも登山初心者の方にお勧めなコースなのですが山頂を含めコース全体であまり展望を望めないのがもったいないですね。沢歩きや山の花を楽しむスタイルの登山者には気にいっていただけるかもしれません。

軽い鎖場登山道途中のベンチ

畦ヶ丸まで2.8kmの辺りから登山道は沢を離れ山肌に取り付くように高度をあげていきます。ここではじめて気がついたのですがいつの間にか本棚ノ滝と下棚ノ滝を通過してしまいました。汗

沢の分岐から本棚ノ滝も下棚ノ滝も5分ほどで行ける場所なので是非見ておこうとおもっていたのですが。多分、新緑眩い季節までとっておけといった神様の指示かもしれませんなんて勝手に都合のいいように解釈をして畦ヶ丸山頂を目指しました。

山の中腹にベンチが二台現れますが周りは杉や檜に囲まれておりあまり展望がいいとは言えません。

高度を上げていく登山道登山道途中のベンチ

ここから先、少しの間アセビロードとなり登山道の両端にアセビの木が並び白い小さな花を咲かせていました。この時はまだ五分咲きほどでしたが多くの花々の花期が5月頃なので3月から4月を花期とするアセビは目立つ存在になります。

このアセビ、小さな白い花が下を向くように何と無くおしとやかな咲き方をしていますが実は有毒植物なんですね。その成分から馬が食べると酔ったようになる事から馬酔木と書いてアセビと読みます。まぁこの木にかぶりつくような登山者はいないと思いますので大丈夫でしょうが一応、お腹が空いた時は注意して下さい。笑

登山道に咲く馬酔木登山道に咲く馬酔木

畦ヶ丸山頂まで2.1kmの指導標が見えたあたりにはこんな痩せ尾根も・・・明らかな通せんぼですね。

畦ヶ丸まで2.1kmの指導標行く手を阻む木と痩せ尾根

善六ノタワ

指導標が見えるこの痩せ尾根付近が善六ノタワになります。展望はと言えば・・・微妙な感じで木々の隙間から遠くの山々が少し見える感じです。善六のタワは痩せ尾根の鞍部のような場所で特に休憩ができるような場所ではありません。

善六ノタワの指導標善六ノタワ

善六ノタワを過ぎるとすぐに休憩所がありその先が鎖場となります。

善六ノタワから畦ヶ丸山頂までのこの辺りはミズナラやブナの林となっており、5月下旬から6月初旬にかけてはシロヤシオツツジやトウゴクミツバツツジなどの花々が新緑に映え素晴らしい光景になりますのでその時期を狙って登ってみてください。今はこんな感じで青い空がよく見える殺風景な光景が広がっています。

青空映える稜線歩き

おっ これは・・・

樹皮が無惨に剥がされた木がありますが動物の仕業でしょうか。この辺で畦ヶ丸山頂まで800m、もう少しで山頂に到着です。

善六ノタワの指導標畦ヶ丸まで800m

畦ヶ丸山頂

善六のタワから幾つかのアップダウンを越えながら尾根を進んで行くと一時間程で畦ヶ丸山頂に到着しますが畦ヶ丸山頂は木々に囲まれており、展望はあまりよくありません。山頂にはベンチが置かれ、三角点や標識が立っているだけの小さな空間となっています。

畦ヶ丸山頂畦ヶ丸山頂の風景

環境情報: 晴れ AM 10:30 18.0℃ 42%

畦ヶ丸山頂から100mほど歩くと畦ヶ丸避難小屋に到着し、登山道はここからモロクボ沢ノ頭と大滝峠上へと分かれますが今回は畦ヶ丸山頂周遊コースをとるために大滝橋方面に向かいます。

畦ヶ丸避難小屋畦ヶ丸避難小屋そばの看板

ここからは一気に下っていく感じで高度をどんどん下げて行きます。南西に面している斜面は幾分か季節の進行が早い気がします。登っている時にはあまり見られなかった笹類もある程度茂っており、樹木にも緑が多く見られます。

よく聞く話で家は成長が遅く年輪の間隔が締まっている北山の木を使えなんて言いますが本当に山を歩くと成長の差と言うか環境の差を感じます。

畦ヶ丸避難小屋からの登山道畦ヶ丸避難小屋からの登山道

畦ヶ丸山頂から50分ほどで大滝峠上に到着し、ここから左に曲がり大滝橋を目指します。さらに大滝峠上から40分ほどで一軒家避難小屋に到着ですがこの一軒家避難小屋はちょっとした谷間のような場所にあるためやはりまだ殺風景ですね。

一軒家避難小屋

タチツボスミレもこちら側の斜面の方が沢山咲いていました。

タチツボスミレタチツボスミレ

この辺りから沢沿いに出て沢沿いの登山道や河原を進んで行きます。

沢沿いの登山道マスキ嵐沢

ここから先は迷うこともなく、沢沿いの景色を楽しみながら季節の移り変わりを感じたり、堰堤から落ちる水の音に耳を傾けたりしながらしばらくの間歩き続けます。

大滝橋に到着です。ただこの登山ルートを周遊ルートにするためにはここから舗装路をひたすら西丹沢自然教室まで歩かなくてはなりません。ナビで見ると徒歩38分とソコソコの距離がありますね。

大滝橋の看板大滝橋

西丹沢自然教室に到着し、今回の畦ヶ丸山頂周遊コースは終わりとなりますがバスを利用する場合はあえて西丹沢自然教室まで歩かなくても大滝橋バス停からバスに乗って小田急線新松田駅まで向かう事が出来ます。

西丹沢自然教室

       お疲れ様です

2014年4月 



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