西丹沢自然教室から檜洞丸登山 夏 8月 1章 ~丹沢登山LIFE.com

西丹沢自然教室から檜洞丸登山 夏 8月

   

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西丹沢自然教室から檜洞丸登山

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2013年8月18日

1章 マルバダケブキ咲き乱れる夏の檜洞丸

ブナの大木に囲まれた西丹沢の名山として名高い檜洞丸(ひのきぼらまる)はかつては西丹沢の秘境と呼ばれていましたが今では深山の趣きは薄れ多くの登山者に親しまれています。

その理由の一つが多種に渡る花々が自生しており、4月末頃のオオバイケイソウの新芽から5月のマメザクラ、ミヤマザクラ、ブナの新芽と続き、6月にはシロヤシオ、トウゴクミツバツツジが咲きほこります。

コースタイム 6時間50分  (西丹沢自然教室→ゴーラ沢出合い→檜洞丸→犬越路→西丹沢自然教室)周遊コース 標高差 1050m


西丹沢の登山口 西丹沢自然教室

檜洞丸へは国道246号を沼津、御殿場方面に進み清水橋の交差点を右折します。河内川を左手に眺めながら進むとすぐに山道へと変わり10分ほどで丹沢湖に到着します。丹沢湖対岸には中川川と玄倉川に挟まれた大杉山(861m)と戸沢ノ頭(880m)が見えてきます。

丹沢湖を左から巻くように県道76号を進み、途中相互通行になるような細い山道をこなして行くと15分ほどで県立西丹沢自然教室に到着します。こちらには無料の駐車場が20台ほどありますのでこちらに車を止めさせて頂き、登山口を目指します。西丹沢自然教室入口には登山者カード投入箱や案内板など登山に有意義な情報も掲載されていますので入山前に確認しておくといいかもしれません。

清水橋交差点丹沢湖 西丹沢自然教室教室内の情報

環境情報:晴れ AM 7:30 23.6℃ 85% 

ツツジコースとツツジ新道の違い

西丹沢自然教室を後にし歩きはじめるとすぐにウエルキャンプ場の総合受付が右手に見えてきます。受付前の案内板に檜洞丸 ツツジコース登山口の案内がありますがここで注意が必要です。キャンプ場の脇を抜け、東沢沿いの河原を進むツツジコースもあるようで矢印は上と右を向いています。しかし今回ご紹介しますルートは舗装道路をさらに先に進んだ場所より登山道に入るツツジ新道になります。

ウエルキャンプ場前の案内板つつじコースの案内板

キャンプ場の脇を進むつつじコースははじめのうちは河原の延長のような道をジグザグに登りはじめます。するとすぐにまた河原に出ますのでそのまま河原を進み途中の桟橋を渡り進んで行きますが途中から道が不鮮明になり初心者の方にはあまりお勧めできません。

西丹沢自然教室から檜洞丸を目指すツツジ新道登山口に向うために舗装道路を用木沢方面に進むと左手の畦ヶ丸の裾野から顔を出すように加入道山(1418m)と大室山(1587m)が見えてきます。

舗装道から見えるか入道山と大室山ツツジ新道の登山口

雄大な山並みを眺めながら舗装道路を5分ほど用木沢方面に歩くと右側に檜洞丸への登山口となるツツジ新道の指導標が見えてきます。ツツジ新道の入口は沢の端を進む道からはじまりますがすぐに斜面に上がって行く階段と指導標が見えてきます。

ツツジ新道登山口指導標ツツジ新道登山口からすぐの桟橋

はじめのうちは細い斜面の登山道を左側から巻くように歩きすぐに今度は斜面の右側に取り付くようになります。

ツツジ新道序盤の登山道途中から右手斜面に変わる登山道

朝日が射し込む明るい斜面を右手より東沢の沢音を聞きながら歩くのはなかなか気持ちのいいものです。途中、南南西の方角が開けぽつこりとした山が見えてきますが知識不足で山の名前がでてきません。

朝日が差し込む登山道展望が開け見える山

ツツジ新道の登山道は全般的に細く、2、3人で並んで登る事はできませんがなだらかで歩きやすく、また斜面に張り出した広葉樹のおかげで夏場でも木漏れ日の中を歩く事ができます。


ゴーラ沢出合

登山道が下りはじめるとゴーラ沢出合まですぐの距離となり、木漏れ日の中に佇む指導標が見えたらここがゴーラ沢出合になります。

木漏れ日の中のゴーラ沢出合ゴーラ沢出合の指導標

多くの登山ガイドなどでは距離などから考え登山口よりゴーラ沢出合まで1時間程と書かれていますが登山道がなだらかで歩きやすい面があり、ゆっくり歩いても実際には40分程で到着できます。

環境情報:晴れ AM 8:06 24.5℃ 79%

ゴーラ沢出合からすぐのところで沢を渡りますが大雨の後などでなければ登山靴を濡らす事なく石の上を歩く事ができます。沢を渡り対岸のコンクリート階段に取り付けば檜洞丸までは2.9kmの距離となります。

沢を渡る案内図対岸のコンクリート階段

山の危険と注意事項

ここからは案内板にもあるように急な登りへと変わりすぐに鎖場が見えてきます。注意書きにはここから先は急な登りが続く経験者向けの登山道です。遭難事故も多発しています。自信のない方はここで引き返しましょう。と記されています。また夏山の注意事項として沢が増水します。夕立が降ります。暑さでバテます。スズメバチに注意と記されています。

これらの注意書きは登山者を脅かすような意味ではなく山には危険がつきもので今まで以上に気を引き締めていきましょうと言った注意書きになります。確かに山の中は街中よりも思わぬ危険が潜んでいることは間違いありません。そんな危険を回避してこそ楽しい登山が成り立ちますのでこの注意書きを肝に銘じ登山を楽しみましょう。

コンクリート階段からの指導標階段前の注意書き

鎖場を過ぎると細い尾根らしい場所を少しの間歩きます。ここでこのルート初のベンチが現れ休憩をとる事ができますが展望はなく、まわりをブナやカエデなどの落葉樹に囲まれています。

檜洞丸へと続くツツジ新道は丸太階段や石畳などの人口的整備はあまりされていなく自然の道をそのまま生かした箇所が多く見られます。ただ踏み跡はしっかりとついているため道に迷うような事はほとんど無く進めると思います。登山道は途中から笹まじりのブナやクヌギ林をジグザグに登りはじめ足場は先程までの土まじりから岩肌へと変わります。

ツツジ新道初のベンチ岩肌に変わる登山道

ツツジ新道の展望台

ひたすら登り続け軽く下ったところに展望台まで0.3kmの指導標が現れます。展望台と言うほど展望がいいわけではなく木々の隙間から遠くの山並みを望める感じの休憩場となっています。

方角的には西側が開けているため畦ヶ丸やその先の菰釣山(こもつるしやま)が見えているようでこの日は丁度、雲で隠れてしまっていますがその先には富士山まで見えるポイントとなっています。木々の隙間から望むような展望ですので葉が落ちる冬前などに来るとまた違った眺めを楽しむ事ができるかもしれません。

展望台まで0.3kmの指導標展望台からの展望

展望台で軽く休憩をとってからこの先はブナの林を登り続けます。ここではじめて丸太階段が現れますがこの丸太階段10mほどで終わり、またもとの登山道に戻ってしまいます。ここだけなんで??と言った感じです。この先、変化や展望の無い登山道に若干飽きてきたころに木の階段が見えてたり、さらに岩場や鎖場などを越えていきます。

登山道唯一の丸太階段丸太ハシゴ

しばらくすると西側が開けた場所にベンチが見えてきますが、先程の展望台よりもこちらのベンチのほうが展望が良く気持ちがいい気がします。

眺めのいい休憩場休憩場から望む展望

ベンチの脇に1本だけ佇んでいる立ち枯れした木の上の方、高さ5〜6mといったところでしょうか窪みに咲く花は何か不思議で気持ちが良さそうです。遠目でしか確認がとれないですが枯れかかったブナなどの大木の幹や岩場に生えるイワギボウシの花のようにも見えます。

枯れ木に咲く花植生保護の木道

ベンチのある休憩場から登山道は右に折れ、木道を登りはじめます。この辺りからは丹沢でも有名なオオバイケイソウの群生地となってくるのですが、流石に8月半ばにもなるとオオバイケイソウのシーズンは終わりキク科のマルバダケブキが群生していました。

木道を歩いているとタテハチョウ科のアサギマダラが蜜を求めて飛び回っていました。アサギマダラはアゲハチョウ科のように忙しく羽ばたかずにふわふわと飛ぶ姿とあまり人を恐れないといった特徴から山地で人気のあるチョウのようで実際にふわふわと飛ぶ感じが非常に優雅です。

群生するマルバダケブキマルバダケブキの蜜をすうアサギマダラ

この辺で階段が終わりなだらかな広場になりますが今までの登山道とは違い開けた感じで心地よい空間が広がっています。

檜洞丸山頂まで0.6kmの指導標マルバダケブキに囲まれた木道

木道途中にある不思議な木

根元は空洞になり人が入れるくらいの空間があります。周りに同じような木々がたくさん見られるわけではなくなぜか木道を分けて立つこの木だけが独特な形状をしています。この空間のシンボルツリーと言うか、なにか精霊が宿るような不思議な印象を受けるのは私だけでしょうか。

木道途中にある不思議な木木道途中にある不思議な木 木道途中にある不思議な木

檜洞丸山頂

木道脇のソーラーパネルの発電所?を過ぎ少し登ると檜洞丸山頂に到着します。檜洞丸山頂へは西丹沢自然教室方面登山口からゆっくり歩き途中30分程の休憩をいれても3時間程で到着します。

山頂前のソーラー発電檜洞丸山頂の指導標

檜洞丸山頂は残念な事に展望がほとんどききませんが檜洞丸山頂から犬越路方面へ右側にカーブした階段を下って行くと100mほどで視界がひらけ大パノラマが現れます。

檜洞丸山頂の光景檜洞丸山頂の光景

檜洞丸山頂 標高1601mと記されており、檜洞丸のブナ林は神奈川の美林50選となっています。

檜洞丸山頂の光景檜洞丸山頂から犬越路に向かう登山道 檜洞丸山頂からの大パノラマ

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